2020.11.07コミュニケーション
オンラインでのコミュニケーション研修
本日、某財団法人様のオンラインでのモチベーションアップ研修をさせていただきました。
モチベーションアップといっても様々ですので、今回は、特にコミュニケーションギャップについてということで研修をいたしました。
皆様年代も様々で出向者の方、プロパーの方と背景も色々。
そんな中でギャップを感じるのは当然。
そもそもコミュニケーションが完璧に通じ合える状況等、ほぼありえません。
体験や知識の違いから生まれるギャップ、スタンスの違いから生まれるギャップ、自分が正しいという認知バイアスやスタンスの違いがあること自体認識されていなかったり、と。
結局、互いの努力が必要です。
どのような努力か。それが結話力®です。
まずは自分を知ること、そしてヒトを知ること、そしてそれをどう結ぶかということです。
知るためには、感性、思考力、想像力が必要です。
これこそ、抽象的な言葉で言ってしまうのは簡単ですが、それを具体的にどのように積み上げていくのか、というのはなかなか難しいところですね。
感性はまずは五感から。
昨日は、二行詩からどのような感覚を感じるか、オノマトペで表現していただきました。
詩の中の情景を詩には書かれていないところから想像して表現してくださった方がたくさんいらっしゃいました。
書かれている背景をどれだけ想像、または創造できるか、それが感性を高めることにつながります。
「オノマトペは、日本語のへそである」と喝破したのが、東京大学の河合祥一郎氏であると『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』で著者の小野正弘氏は述べられている。
日本語を習得する中で特に五感が語感になったものがオノマトペであろうと私は思います。そしてその一番大切なのが触覚。
例えば、しんしん、という言葉を聞いて皆様はどんな状況を思い浮かべられれるでしょう。
雪が静かに降り積む様子という方もいらっしゃるでしょう。ちらちらという少ない降り方ではなく、たくさんの雪がどんどん、しかし静かに降り続ける感じ。
ずっとつながる時間軸をも感じ取ることができますね。
冷たさがしんしんと身に染みる感じ。これが、じんじん、となると、更に厳しい痛みも伴ってきますね。
このように言葉の身体的感覚を想像しやすいのがオノマトペ。
言葉というのは、身体の感覚があって、それを表現するために作られたもの。
しかしながら、今、言葉が文字化していて、言葉のそもそもの感覚を感じることなくやりとりをしがちです。
言葉の奥にある豊かな感覚に思いをいたすだけでも、自分自身やヒトの豊かさに気づくきっかけになるのでは・・・
小手先の言葉の手法に囚われるのではなく、言葉を感じられる自分自身の感覚を豊かにしていくことこそが、豊かなコミュニケーションの基になる、というのが改めての確信です。
皆様からのアンケートの結果を拝見してもとても喜んでいただけて、気づきや前に向かう力になっていらっしゃるようでありがたいことと思いました。
日々、少しでも豊かな感覚を磨いていきたいですね。