2019.08.07コミュニケーション
語る力
日々、面接対策で学生さんとお話をしていると感じることが、「語る力」の不足とあまりの自信のなさ。
「語る」ためには、聴く力とまとめる力が必要となりますが、面接カードなどに書き言葉としてまとめる力とは別となります。
語る力がなぜ、弱いのかというと、きちんとまとめて語るということをほとんど教育されてこないことにあると思います。
「どう思うのか」「なぜそう考えるのか」等、家庭でも学校でもしっかりと語る機会があまりにも少ないのではないでしょうか。
反対に言えば、語ることをしっかりと受け止めてもらっていないとも言えます。
情報過多でインプット一方になりがちな現在。アウトプットをしなければ、そのインプットも深い意味を持ちえません。
今教育現場でアクティブラーニングが進められていますから、語る力は、今後もう少し磨かれていくかもしれません。
また、自己肯定感の低さは統計を見ても明らかですが、学生さんと接していると、それ以上にひしひしと感じます。
偏差値教育で輪切りをされてきたツケは、こういうところに回ってくるのかと脅威に感じます。
偏差値教育だけのせいにするつもりはありませんが、テストの結果として出てきたこの数字は、人間的な価値にすり替わっているところもあり、「どうせ私なんか」「どうせ僕なんか」と思い込んでしまう怖さがあります。
もっとのびのびと自分の思っていること、考えていることを語り、コミュニケーションをし、いろいろな人の考えを合わせて新しいアイデアや考えを生み出し、行動できる力にしていきたい、そう願っての結話力(たいわ力)であり、コミュニケーション力です。
少しでも未来の社会に向けて役立っていきたいと切に願う日々です。