2019.02.08コミュニケーション
退化する?
講座をさせていただいていて思うこと。
質問を投げかけると、なかなか答えて下さらない、答えられない、ってことが多いのです。
もちろん、出しゃばっちゃダメ、という教えがあり、控え目であることが美徳とされてきた文化背景がありますから、そのあたりは勿論自分自身も含めてありがちであることは十分理解をしています。
しかし、なのです。
私たちの口って何のためにあるのでしょう。
生きる上でまず食べること、そしてコミュニケーションすることですよね。
まだまだ人類が動物として進化を遂げる前、種の保存のためには、ともかく互いに助け合っていかなければならなかった、そのためにはコミュニケーションがとても大事だったはず。
他の動物に襲われないようにするためにも、反対に動物を射止めていただくにしても、木の実を採るにしても、子育てにしても、個人個人で生活していたわけではありませんから、互いのコミュニケーションは、生きる上で欠かせないものだったはずです。
ところが、現在はコンビニで食品を手にして、お金さえ払えば一切話さなくても食にありつけるし、他の動物に食べられるというような危険はない中で、スマホ等のIT機器がありますから、なんとか生きてゆけてしまいます。
職業によっては、ほとんど話さなくてよい方もあるでしょうし、また老後お一人になってみると、話さないことが日常になってしまうかもしれません。
そうなると、どうなんでしょう。長いスパンで考えたとき、進化というのは必要に応じて起きてきます。
口が少しずつ気づかないうちに退化してゆくということも考えられなくはないですよね。
もちろん、私たちが生きているうちにわかるような変化ではないでしょうが、食べるための口はともかくも声帯が退化してくるのではないか、なんて心配になります。
また、話すためには身体や脳を動かす必要があります。話すために考えるという脳も使わなくなるとしたら・・・。
脳の退化なんてことも起こり得ます。
だからこそ、いっぱい感じて、考えて、想像してお話してゆきたいものですね。
豊かな進化へとなりたいものです。