2019.01.24コミュニケーション
みかん
「みかん」と言われて皆様は、どういう言葉を想像されますか?
また、どういう物語を思いうかべられますか?
先日、そんなワークをしてみました。
まずは、どんなオノマトペ(擬態語・擬声語)が出てくるか。それぞれ出していただきました。
ぷるぷる、じゅわー、ぴゅるっ・・・等々まずは手にとって剥いて食べるときの感覚の言葉が出てきました。
でも、みかんそのものだけを考えるとそういうオノマトペがたくさん出てくるでしょうけれど、みかんってよくよく考えると、日本のご家庭での冬の風物詩のようなもの。みかんを通してのそれぞれ皆様に物語がありますよね。
私は、小さい頃祖母の家に遊びに行ったとき、火鉢があって、そこで暖まりながら、ひやっとしたみかんを食べたときが思い出されます。
食べていると、火鉢の中のいこっている炭の上にみかんの汁が落ちてジュっといったり、祖母がいろいろな話をしてくれるのが、火鉢の暖かさと共に「ほっこり」思い出されます。
また、家族みんな+飼っていた猫でこたつに入りながら、みかんを食べて、わいわいしたこと、等あったか~い思い出と共にみかんがあるなあ、と思い出されます。
そんな話をしていると、みかん農家さんのご苦労の話や、みかんを冷たい海風に当たらないと甘くならない、等々みかんを巡る様々な物語を皆様がお話くださいました。
そして、ある人間関係で悩む若い方が、みかんは向くととってもジューシーなので、そのような自分になりたいとお話してくださいました。
では、みんな皮を剥いて、瑞々しい自分が出てくることを想像して、自分の皮を剥きましょうと、自分の殻から脱出するイメージを身体で表現していただきました。
もしかしたら、そんなことバカバカしいと思う方があるかもしれません。
しかし、そうではありません。身体がしっかり言葉をイメージできて、そのように身体が動くということは、大きな意味があります。
身体が感じた感覚を音にしたのが、言葉です。文字が先ではありません。
だからこそ、その言葉の奥をどのように自分なりにイメージして、表出できるかが、大切なことです。
身体で感じ、イメージできると、それはエネルギーとなります。
豊かに身体で感じられた分、次へ向かう豊かなエネルギーとなります。
右肩下がりの超少子高齢社会の中でどのようにエネルギーを高めて、互いによき言葉を発していくか、ここに大きなカギがあると思っています。
さて、皆様は「みかん」からどんな物語を紡がれますか?