2018.12.20コミュニケーション
若い方々へ
先日は、大学学内の公務員講座の合格祝賀会に呼んでいただき、祝辞を述べさせていただきました。
夏の面接で共に笑い、共に泣いた学生さんたち一人一人の顔がとても懐かしく、嬉しい思いになりました。
苦しんでいたあの頃と違って、それぞれが晴れやかな顔で、挨拶に来てくれることは本当に嬉しいことです。
目がきらきらとしている若い方の姿は、本当に羨ましいほど。
若い方々が将来に向けてしっかりと眼差しをキュッとして進んでくださることほど嬉しいことはありません。
大人である私たち自身も常々、未来に希望を抱いてゆくことの大切さをひしひしと感じます。
ますます加速する時代の流れは留まることなく、新しい流れに乗りつつも、本質を見失わないように生きていかなければなりません。
技術や情報は日進月歩でも人と人との関係は、基本的には変わらないもの。
AIがどんなに進化しても、ヒトとしての力、ヒトを結ぶ関係性をどのように育んでゆくかということは変わりません。
モノ・コト・ヒトへの感性を高め、考える力、想像する力を持ってこそ、語る力、言葉力となって、信頼関係を結んでゆくことができます。
コミュニケーション力といっても、相手を感じる力がなければ、成り立ちません。自分の一方的な思いを伝えるのがコミュニケーションではありませんものね。ふとした仕草や目の輝きや口調や声を聴いて、相手がどう感じているのか、ということを感じられないと、双方向になりません。
また感じたことに合わせて言葉を発していけるだけのこちらの対応の仕方のあの手この手を繰り出せるだけの手法を持っていないと、通じ合えません。
若い方々は、ヒトとの体験をまず大事にしていただきたいと思います。
失敗してもOK。その中からヒトとは何か、自分とは何か、ということを学び、感じ、考え、想像する体験を積み重ねることで、どのようなことにも対応できるようになると思います。
今のきらきらとした眼差しを忘れることなく、どんどん前に進んでいただきたいものです。そして、大人はそうした若い方々を支えてゆける社会にしていきたいものです。