2018.09.01ブログ
聴く力は話す力

聴く力を分析してみると、
(1)聴く姿勢ができているか
(2)どういう切り口で聴いているか
この2点に絞られます。
(1)聴く姿勢
どんな身体で聴いているでしょうか。
どんな表情で聴いているでしょうか。
話し手が気持ちよく話せる雰囲気を醸し出しているでしょうか。
具体的に言うと、笑顔、目、表情、相づち、身振り手振り・・・
よく聴いているときに、目線がウロチョロする方があります。
話していることに興味がないのか、別のことが気になるたちなのか、
別に気にかかることがあるのか、飽き性なのか、
早く話を終わらせてほしい、と思っているのか、
理由は様々でしょうが、話し手としては、落ち着きませんね。
また、聴いているのか聴いていないのかわからない無表情には
暖簾に腕押し、といった感じでこれも話し手は困ってしまいます。
無表情に加えて、無反応というのも困りものです。
「なるほど」「そうですか」「よくわかりました」「それはどういうことですか?」等
時折の質問等、相づちを打ってもらってこそ、理解が進んでいることがわかります。
話し手が気持ちよく話せる笑顔、目線、表情、相づち、身振り手振りができる聴き手をもつと
話し手はリラックスして話せますね。
このリラックスという状態(ダレた状態でという意味ではなく)こそが、
話し手も聴き手も身体も心も開いて、互いにいい空間が生まれます。
(2)「どんな切り口で聴いているか」
人の話していることを頭の中で整理してまとめて聴くという「まとめる力」が必要となります。
そのためには、自分なりの切り口を持つ必要があります。
一生懸命、話し手が話していることをメモを取ったとしても、
最後終わったときに、要点が整理できているか、というと、う~ん結局なんだっけ、と
なってしまうことがありますね。
漠然と聴いていても自分のものとすることはできません。整理しながら聴く、という力は訓練が必要です。
もちろん、これは話し手の能力による部分も大きいですが、
整理しながら聴くためには、常日頃から、考える力が必要です。
自分なりの考え方の土台を持っていると、自分の切り口をもって、
どの部分とリンクさせて聴くか、ということができるようになります。
例えば、スポーツをされている方なら、スポーツという切り口から、筋肉、身体、栄養等の身体面、
ポジティブに自分を信じていくメンタル面等々から相手の話をどこからでも結び付けてゆくことが
できますよね。
どう結んで、自分の力とするかは、話し手の力も必要ですが、聴き手の聴き方一つで違ってきます。
聴き方に意識を向けるようになると、話すことはどのようにしたらよいか、ということも
自然にわかってきます。
互いにいいところを学び合って、互いが高めあえるようなコミュニケーションができたら
結話(たいわ)力が磨かれますね。